近松 門左衛門辞世の句
それ辞世 さる程さても その後に 残る桜の 花し匂はば
人物情報
江戸時代の浄瑠璃・歌舞伎作者。本名杉森信盛。別号平安堂・巣林子など。
父が浪人したため、京に出て公家一条家などに仕え、のち近江近松寺に遊学したともいう。
1683年の「世継曾我」が最初の作といわれ、1685年には竹本義太夫に「出世景清」を書き、以後二人の協力関係がはじまる。
1693年から歌舞伎の坂田藤十郎に作品を提供。
藤十郎没後は浄瑠璃に専念、竹本座座付作者となる。
古浄瑠璃から脱却、新浄瑠璃確立の功績が大きい。
その芸術観は虚実皮膜論といわれる。